白湯を寝る前に飲む効果とは?適切な飲む量とタイミングも紹介
寝る前の白湯は体に良いと耳にしたことはないでしょうか。
しかし「どのような効果があるの?」「どのくらい飲むべき?」とわからないことがありますよね。
そこで今回は、白湯を寝る前に飲むとどのような効果があるのかを解説しながら、適切な飲む量やタイミングについて紹介します。
あわせて質の良い眠りにつくための過ごし方も紹介していますので、参考にしてください。
白湯を寝る前に飲む効果
白湯を寝る前に飲むと、質の良い睡眠をもたらすことが期待できます。
質の良い睡眠とは、朝目覚めたときにしっかりと休まった感覚があることです。「休養感」ともいいます。
この休養感が低下していると、心や体の不調に関わることが明らかになっているため、質の良い睡眠は健康のためにとても大切といえます。
ちなみに白湯とは、お水を一度沸騰させてから50℃程度の飲める温度に冷ましたものです。
白湯に関する詳しい内容はこちら:白湯とは?白湯のメリットと飲むタイミング、つくる方法を紹介
なぜ白湯を飲むと、質の良い睡眠をもたらすのかを詳しく紹介します。
お腹が冷えない
私たちは寝ている間に汗をかき体内の水分が失われるため、寝る前の水分補給は大切です。
しかし冷たいお水を飲むとお腹が冷えてしまい、寝つきが悪くなります。
寝つきが悪くなる理由は、お通じの調子が悪くなって夜、トイレに行きたくなって目が覚めたり、夜間休むはずの交感神経が冷えによって活発になったりすることが挙げられます。
白湯を寝る前に飲むとお腹を冷えから守り、お通じの不調や交感神経が活発になるのを抑えることができ、良い睡眠をもたらすといわれています。
体温の調整がしやすくなる
白湯を飲むと体温が上がり、その後体温が下がるため、眠りにつきやすい体になります。
なぜ体温が下がると眠りにつきやすいのかというと、人の体温は24時間周期で変化しており、昼間起きているときは体温が上がり、夜寝ているときは体温が下がるサイクルだからです。
寝る前に体を温めると血管が広がり、体内にたまった熱を体外に逃がそうとします。
体外に逃がそうとするときに体温が下がるため、眠りにつきやすい体に調整できるのです。
入浴時間を調整することも「体温の調整がしやすくなる」には効果的です。寝る1~2時間前に入浴すると寝つきが良くなるといわれています。
リラックス効果が得られる
温かい飲み物を飲むと、気分が落ち着くと実感しませんか。
温かい飲み物は副交感神経を優位にするため、心を落ち着かせリラックス効果を得ることができます。
寝る前に白湯を飲み、リラックスした状態でベッドに入ることで、眠りにつきやすいといわれています。
白湯を寝る前に飲むときに気をつけること
睡眠の質が良くなることが期待できる白湯ですが、気をつけたいことがあります。
それは「白湯の温度・量」と「白湯を飲むタイミング」です。
それぞれ詳しく解説します。
白湯は熱すぎない温度でコップ1杯
寝る前の白湯は、50℃くらいの温度でコップ1杯(200ml)にしましょう。
熱すぎると、体内への刺激となり交感神経が活発になることがあります。
また白湯を飲みすぎると体内に吸収されず、トイレが近くなってしまいますので、白湯の量はコップ1杯程度にしましょう。
白湯を飲むのは、寝る30分~1時間前までに
白湯は寝る30分~1時間前までに飲みましょう。
寝る直前に白湯を飲むと体温が上がってしまうため、体温が下がるまでの間は眠りにつきづらくなります。
体温が下がっている状態のときに寝ると、良い睡眠をもたらすことが期待できます。
また水分補給は交感神経が優位になりやすいので、水分補給をした直後は眠りにつきづらいです。
白湯を飲んだ後は少し休息してから、寝るようにしましょう。
寝る前の水分補給は大切
寝る前の水分補給は睡眠の質を上げるためにとても重要です。
睡眠中は汗をかき体内の水分が失われていきますので、寝る前にあらかじめ水分をとっておくことで脱水予防ができます。
また水分補給をしないと血のめぐりが悪くなるため、交感神経が血のめぐりを良くしようと活発になってしまいます。
本来であれば、睡眠中は副交感神経が優位になっていますが、交感神経が活発になると睡眠の質が悪くなり、十分な休養感を得ることができません。
寝る前に飲むのは避けた方がよい飲み物を紹介:睡眠の質を上げる、「寝る前にお水」の習慣
良い睡眠のための過ごし方
白湯は質の良い睡眠をもたらす効果が期待できますが、白湯だけでなく、日々の生活スタイルによっても眠りの質を左右します。
良い眠りにつくための過ごし方を紹介します。
朝起きたら日差しを浴びる
質の良い睡眠をもたらすには、朝の生活から気を使ってみましょう。
朝起きたらカーテンを開けて日差しを浴びることが効果的です。
人は日光を浴びると覚醒し、夜になると眠たくなるサイクルがありますが、これはメラトニンというホルモンが関係しています。
メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、目覚めと睡眠を切り替えて自然な眠りを誘う作用があります。
メラトニンは日光を浴びると分泌が停止するため覚醒し、日光を浴びてから12時間くらい経つと徐々に分泌されるようになります。
そのため、朝日光を浴びることで、ちょうど夜寝る時間にメラトニンの分泌量が多くなり、自然と夜になると眠りにつきやすい体になります。
ベッドでスマホは触らない
ベッドでスマホを触らないだけでも、良い眠りをもたらす効果があります。
メラトニンの作用を先ほど紹介しましたが、明るい照明やスマホの光でも脳が昼間だと錯覚し、メラトニンの分泌を抑制してしまい目覚めてしまいます。
加えてスマホから得る情報は刺激になり、交感神経が活発になりやすく、眠りにつきづらくなったり、浅い眠りになったりと、休養感が得にくくなってしまうといわれています。
スマホ以外にテレビもメラトニンや交感神経に影響しますので、テレビをつけたまま寝ることが多い方は、電源をオフにすることを習慣にしてみましょう。
ほどよい運動を取り入れる
日中軽く汗ばむくらいの運動を取り入れると、体が程良く疲れるため、良く眠れるようになります。
なお激しい運動は交感神経を刺激し興奮するため、寝つきを悪くしてしまいますので注意しましょう。
運動は室内でするエアロビクスダンスやプールでの水泳、屋外でのウォーキングなど、有酸素運動がおすすめです。
湯船に浸かる
寝る1~2時間前に湯船に浸かって体を温めると、良い睡眠を得る効果が期待できます。
体が温まった後は体温が下がり、リラックス効果が得られるため、眠りにつきやすい状態になります。
ただしお湯の温度が高すぎると交感神経が活発になり、目が覚めてしまいますので、お湯の温度は40℃くらいが理想です。
またお湯に浸かる時間は10分ほどを目安にし、肩まで浸かることが大切です。
コスモウォーターで白湯を寝る前に飲もう
白湯を眠る前に飲むと、質の良い睡眠になることが期待できます。
良い睡眠はその日の疲れをしっかりとることができ、翌日のパフォーマンスの向上に繋がります。
そして朝起きたときにしっかり休まった感覚を得ることで、心と体の病気の予防にもなります。
「白湯を寝る前に」を習慣にしようと思っても、白湯をつくるにはお水を沸騰させる必要があるため手間がかかってしまいます。
しかし、コスモウォーターがあれば、お水とお湯がすぐに出ますので、いつでも50℃程度のちょうど良い温度の白湯を作ることができます。
コスモウォーターで「白湯を寝る前に」のちょっとした習慣を取り入れて、質の良い睡眠を手に入れてください。
〈参考サイト〉
良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと|厚生労働省
良い睡眠の概要(案)|厚生労働省
寝つきも寝起きもスムーズに?睡眠専門医が教える「白湯」の真実|ふとん・寝具の西川
眠りのメカニズム|eヘルスネット
不眠症|eヘルスネット
エアロビクス|eヘルスネット
意外と知らない“入浴”による健康効果|全薬グループ
(上記すベて参照:2023-10-18)