備蓄水の選び方と保存時の注意点

近年、日本では大雨による冠水や地震など、多くの自然災害が発生しています。こういった災害時の停電や断水などに備えて、どのような災害対策を始めていますか?
この記事では、いざというときのために準備しておきたい備蓄水について、お水の選び方や備蓄水に関するさまざまなお悩みについて解説します。
備蓄するお水の選び方
備蓄しておくお水はどのように選べばよいのでしょうか?ここでは、2つのポイントに絞って解説します。
備蓄水の保存期間
備蓄用に保存しておけるお水は、大きく分けて以下の3つがおすすめです。
【お水の種類】
- ・ペットボトルのお水
- ・ウォーターサーバーのボトル
- ・保存水
ペットボトルのお水は、スーパーやコンビニなどで購入できます。保存期間の目安は1~2年程度です。ある程度の保存期間が経過したら飲むようにして、新しいペットボトルを購入し、備蓄水として保存しておきましょう。
大人1人が使うお水の量は一日あたり3Lと言われています。通常のペットボトルだと必要とされる量に満たないものがほとんどのため、たくさんの本数をストックすると安心でしょう。
また、ウォーターサーバーで使うお水も備蓄水として活用できます。ウォーターサーバー用にお届けされるお水ボトルの多くが、1本あたりの12Lの容量があります。そのため、よりたくさんの本数を用意する必要がなく、大容量のお水をストックできると万が一のときにも安心でしょう。
保存期間についてはおよそ6ヶ月程度とされていますが、お水は定期的に届くので、古いものから順に使っていけば、保存期間を気にする必要もありません。日常生活で使っていれば、備蓄用に保管する手間やスペースについて考える必要もないでしょう。
また、備蓄水と聞くと、保存水をイメージされる方も多いのではないでしょうか。保存水は、特殊な容器を使用して品質保証期限を延ばしているお水です。5~10年程度、保存できます。こまめに買い替える予定がない場合は、保存水を選んでおくとよいでしょう。
容器のサイズや強度
備蓄水としてお水を選ぶ際は、容器のサイズもよく考えておきたいポイントです。ご自身の生活に合ったサイズを用意しておくと、お水を管理しやすくなるでしょう。
また、容器の強度にも注意が必要です。強度が低いと、荷物の下敷きになったときなどに壊れてしまいます。保存水の中には、容器を厚くして強度や保存性を高めているものがあります。破損が心配な方は、強度の高い容器を使用しているお水を選ぶとよいでしょう。
水道水を備蓄する方法と注意点
災害の発生があらかじめ予想されているときは、水道水を備蓄することもできます。水道水を備蓄する場合は、雑菌の繁殖に注意しながら用意する必要があります。注意点も踏まえて準備するようにしましょう。
密閉容器を準備する
お水の備蓄に使用する密閉容器を準備します。具体例として、ポリタンクやウォータータンクがあげられます。これらは、ホームセンターなどで購入できます。ウォータータンクは、給水コックがついているため使いやすいでしょう。
満タンまで注ぐ
ポリタンクやウォータータンクを洗ってからお水を注ぎます。ポイントは、空気が入らないように満タンに注ぐことです。お水を溢れさせてからフタを閉めるとよいでしょう。
お水を注ぐ際に、浄水器を使用しないことも大切です。浄水器で塩素が除去されると、保存性が悪くなってしまいます。
また、長時間使用していない蛇口のお水もおすすめできません。塩素の働きが弱まっている恐れがあります。しばらくお水を出してからタンクに注ぎましょう。
冷暗所に保管する
お水を入れたウォータータンクなどは、冷暗所で保管します。温度や湿度が高いと、雑菌が繁殖しやすくなるためです。直射日光があたらない、涼しい場所で保管しましょう。
3日程度で入れ替える
水道水を備蓄水にする場合、3日程度(常温保存の場合。冷蔵保存の場合は7日程度)を目安に、ウォータータンクなどに入れたお水を入れ替えます。時間の経過とともに塩素が消失して、雑菌が繁殖しやすくなるので注意をしてください。使いきれなかったお水は、トイレや洗濯などに利用するとよいでしょう。
断水時やお水の備蓄に関するQ&A
ここからは、お水の備蓄に関するよくある質問に回答します。
保管場所はベランダで良いか?
お水を備蓄する場所として、冷暗所が推奨されています。冷暗所は、温度が低く一定に保たれている場所です。ベランダはこの条件から外れるため、飲用のお水を備蓄する場所としてはおすすめできません。
賞味期限が切れたら使えないか?
市販されているペットボトルのお水には、賞味期限が設けられています。ペットボトルに通気性があり、時間の経過とともに中身が蒸発して減ってしまうためです。品質に問題はなくても、記載している容量を保証できなくなるため賞味期限を設けています。
ただし、微生物のエサになるものが含まれていなければ、お水は腐りません。殺菌処理を行っているお水は、不純物などの混入を防ぐ処理を実施しています。したがって、賞味期限が切れていても、品質に問題がない場合もあります。ただし、見た目だけで品質を判断することはできません。
万が一に備えて、飲用は避けるほうがよいでしょう。生活用水であれば、問題なく使用できます。
ペットに備蓄水を飲ませても大丈夫?
ペットを飼っている方は、ペット用のお水も用意しておきましょう。人間用のミネラルウォーターはあまりおすすめできません。ミネラルを多く含んでいると、ペットが体調を崩す恐れがあるためです。ペット用のお水であれば安心して使用できます。
ちなみに、犬の飲水量は体重1キロあたり50~60ml/日、猫の飲水量は体重1キロあたり25~30ml/日が目安です(気温、食事の内容で変動します)。
まとめ:災害時のお水の備蓄は十分に
災害時に必要なお水の量は1人あたり3L/日です。生活用水を含めると、さらに多くのお水が必要になります。いざというときのために備蓄する際は、お水の種類によって保存期間や容器が異なる点に注意が必要です。水道水も備蓄できますが、長期保存に適していないため、小まめな入れ替えが必要になります。
手軽に備蓄水を準備したい方は、コスモウォーターのウォーターサーバーを活用してみてはいかがでしょうか。定期的にお水が届くため、古いものから順番に使うだけで、保存期間やストックを気にすることなく、「もしものとき」のために備えられます。また、smartプラスNextでは、ウォーターサーバーに付属の「非常電源ユニット」を接続するだけで、停電時でもウォーターサーバーの常温水を使用できます。サービスの詳細は、以下のページでご確認ください。