離乳食後期(カミカミ期)へ進もう|食べられる食材や注意点などを紹介
「離乳食後期になると、食べられる食材がグッと増えるって本当?」
「自分で食べられるようになってくるのかな?」
など、離乳食にだんだん慣れてきても、すぐに新しい時期に入るため、悩み事や疑問も変化していきますよね。
そこでこちらの記事では、離乳食後期の特徴や上手に進める方法、食べられる食材など気になる情報をお届けします。
離乳食後期を迎えるお子さんの子育て中の方は、ぜひ参考にしてください。
離乳食後期の赤ちゃんの特徴
まずは、離乳食後期にあたる9〜11ヶ月の赤ちゃんの特徴を紹介します。
つかまり立ちや伝い歩きをしはじめる
離乳食後期の赤ちゃんは、はいはいで活動範囲が広がる一方で、つかまり立ちや伝い歩きもしはじめ、さらに幼児に向けて成長していきます。
ソファの上にのぼれるようになったり、テーブルなどを支えに立ち上がったりするので、さらに目が離せない大変な時期でもあります。
つかまり立ちや伝い歩きができるといっても、まだまだ不安定なので、転んだりテーブルの角で頭などをぶつけたりしないように注意して見てあげるようにしましょう。
歯が増えはじめる子も
早いと5ヶ月頃から下の前歯2本が生えはじめる子もいますが、その後離乳食後期には上の前歯2本も生えてきます。
歯の生える時期は個人差が大きいので、様子を見ながら、生えてきたら少しずつ歯みがきをしてあげましょう。
歯みがきが嫌いになってしまわないように、無理やりせずに楽しい雰囲気で行うのがポイントです。
喃語が出はじめることが多い
また、離乳食後期の赤ちゃんは、「アーアー」や「ばー」など喃語を話しはじめる子や音楽がかかると声を出す子が増えてきます。
喃語を話す赤ちゃんに話しかけたり返事をしたりすることで、今まで以上にコミュニケーションが楽しめるようになります。
離乳食後期の進め方や注意点
それでは、9ヶ月以降の離乳食後期の進め方について、コツや注意点を詳しく紹介します。
さまざまな食材が食べられるようになり、大人と一緒に食事を楽しむのが大切な時期です。1つずつ確認していきましょう。
大人と同じように1日3回のリズムをつけていく
離乳食後期では、それまで2回だった食事を3回に増やし、大人と同じように朝・昼・晩の食事のリズムをつけていきます。
大人と同じように3回食事をするようになるので、栄養を摂ることだけでなく、みんなで一緒に食事を楽しむことができるようになります。
しかし、食べた後にすぐに寝る時間になってしまうと消化しづらくなりますので、夕食(3回目の食事)は大人の時間に合わせるのではなく、19時までに終わらせるようにしましょう。
手づかみ食べで、自分で食べる練習をはじめる
ゴックン期やモグモグ期は、トロトロにした食事をスプーンで食べさせてきましたが、カミカミ期には手づかみ食べの練習もはじめましょう。やわらかく煮た形のある野菜などを手に持って食べられるようにしてあげるといいです。
離乳食を進めていく上で、自分で食べられるようになるのもとても大切なことです。
とはいえ、食事をするのが苦手な赤ちゃんは、自分でつかんでまで食べたくないという子もいるでしょう。そのような場合は、無理強いをせず楽しく食べられる方法で進めれば大丈夫です。
丸飲みにならないように食感に注意
離乳食後期の食材は、やわらかすぎてもかたすぎても丸飲みになってしまう恐れがあるので、食感に気をつけましょう。
目安としてはバナナぐらいのかたさで、歯茎で噛み潰せる程度を意識して調理します。
バナナぐらいのかたさなら、少し大きめの食材でも歯茎で小さく噛みちぎって、カミカミと食べることができます。
少しずつ噛んで食べるのを練習して、完了期に近づけていきましょう。
離乳食後期の食べられる食材や調理の目安
離乳食後期には、中期までに食べられるようになった食材に加えて、もっと食べられるものが増えます。
ほとんど大人と同じような食材が食べられるようになるので、ぜひいろいろな食材を食べる経験をさせてあげましょう。
野菜や果物はほとんどOK
中期までに食べられていた野菜や果物に加えて、他のものもほとんどが食べられるようになります。
かための食材は、なるべくやわらかくしたり、小さく刻んだりしながら食べやすいように調理してあげましょう。にんじんやかぼちゃ、さつまいものように、煮込めばやわらかくなる野菜は、手づかみ食べに最適です。
また、皮を剥いたトマトのような、そのままでもやわらかい食材は、そろそろ生で食べさせてみても良いでしょう。
ホットケーキやロールパンなども食べられる
炭水化物の中では、ホットケーキやロールパンなども食べられるようになります。
どちらも、手づかみ食べもしやすい食べ物なので、少しずつかじる練習をさせてあげましょう。
また、お米は全がゆから軟飯程度のやわらかさが目安です。とはいえ、赤ちゃんによっては、お米のかたさにこだわる子がいるため、おかゆを嫌がる場合は少し固めのごはんをあげてみてもいい時期です。
脂身の少ない肉・魚や大豆も
肉や魚も幅広く食べられるようになってきます。しかし、まだ消化器官が未熟なので、脂身の多い部位はなるべく避けるようにしましょう。
また、繊維の多いかための肉は喉に詰まりやすいので、小さくほぐしてとろみをつけると安心です。
離乳食の調理には、ひき肉がとても便利です。ヘルシーな鶏ひき肉でハンバーグなどを作ると、手づかみ食べにも最適なので、ぜひ試してみてください。
離乳食後期の食べさせる量や食べさせ方
離乳食後期には、それぞれの食材をどの程度食べさせていいのか、上手に食べさせるコツなどを紹介します。
ただし、離乳食後期になると、食べられる量に個人差が出てくるので、赤ちゃんの様子を見ながら量を調整しましょう。
食べさせる目安量
1食で食べさせる目安は、おおよそ以下の通りです。
・お米:全がゆ90g・軟飯80g程度
・食パン:20g程度
・うどん:茹で麺60g程度
・にんじん・キャベツ・トマトなど野菜類:20〜30g程度
・白身魚・鶏ささみ・ひき肉などたんぱく質:15g程度
・豆腐:45g程度
・卵:1/2個程度
・乳製品:80g程度
また、母乳やミルクと離乳食の割合として、5:5〜4:6程度で、徐々に離乳食の割合を増やしていくようにしましょう。
スプーンだけでなく手づかみの練習を
先ほどお伝えしたように、離乳食後期になると、食べさせてあげるばかりでなく自分で手づかみで食べられるように練習することが大切です。
持ちやすい形状のおやきを作ってあげたり、ちょうどいい大きさにじゃがいもなどを切って、ホクホクに蒸してあげたりすると、手づかみで食べやすくておすすめです。
自分で上手に食べられるようになると、さらに食事の時間が楽しいと感じ、積極的に食べてくれるようになります。
離乳食後期もコスモウォーターがお役立ち
こちらの記事では、離乳食後期の特徴や進め方、注意点など気になるポイントを解説しました。
後期になると、さまざまな食材が食べられるようになり、また食事のリズムも整いはじめます。ぜひ、家族揃って食事を楽しんで、いろいろな食材を知る機会を作ってあげましょう。
コスモウォーターはこんな離乳食後期にもとても役立ちます。
離乳食後期になると「このぐらいのかたさも食べられるかな?」と思い、ややかたい食材を与えてしまうことがあります。そんなときもコスモウォーターがあればすぐに温水を使って、簡単にやわらかく調整できるので便利です。
また、煮物を作る際にコスモウォーターの温水を鍋に直接入れて火にかければ、沸騰までの時間短縮になり、助かっているというママの声をよく聞きます。
離乳食づくりにはもちろん、ミルクではなく麦茶やお水を飲ませることも増えるこの時期、おいしく安全なお水が使えるというだけで、心配事がひとつ減るのではないでしょうか。
ぜひコスモウォーターを使って、赤ちゃんとの貴重な時間を笑顔でお過ごしください。
離乳食の役割についてはこちら:離乳食はいつからはじめる?スタート前に知っていきたいことや注意点を紹介
離乳食初期についてはこちら:離乳食初期(ゴックン期)の上手な進め方|スタート目安や食材、調理のコツなど詳しく紹介
離乳食中期についてはこちら:離乳食中期(モグモグ期)とは?|進め方や食べさせたい食材、注意点を紹介